生まれて初めてのキャンプ、ふもとっぱらに行ってきました。
昨年の暮れぐらいに思いついて、まだ寒かったのでそれから4ヶ月ほど座学とイメトレ(主にYOUTUBEで)に費やし、頭の中での基礎トレーニングをこれ以上やっても、何がわからないか分からない状態になってきました。
暖かくなって来たし、徐々に買い集めた道具を持っていよいよ実際にやってみることにしました。「初めて」は1度しかないので思い出に残るよう「キャンパーの聖地ふもとっぱら」に突撃しちゃいました。
YOUTUBEで勉強していたロープの結び方やタープの立て方が役に立ちました。勉強していてよかったです。
1週間ほど前から持ってゆく物の用意を始めて、あまりに多くの道具を持って行くことに気付き驚きました。今までの趣味の中で1番道具が多かったかも。道具と言ってもこの歳からイッショウモノの高級なギアーを揃えても道具の方が長生きしちゃうので安いのが1番、代替えできるものは100円ショップで揃えました。オノとナタはなぜか家にあったものを研ぎ直し修理しました。虫がいるかも、暗いかも、寒いかもとどんどん不安になってまたものを買い足してしまいました。
はじめてのキャンプで雨に降られるのは絶対に無理だと思ったので、晴れの日が続く予報が出るのを待って予約を入れました。それでも予報が当たるかどうかはわからない。ギリギリまで日程が決まりませんでした。
出発前日から車に積み込みを初めて、当日は8時ごろ出発、例によって前の晩はワクワクして寝不足気味。GoogleMapだと2時間ぐらいの道のりを、迷ったり休んだり、スーパーに寄ったり(イオンモール広すぎ)で12時頃「ふもとっぱら」到着。いるいる、だだっ広い原っぱに色とりどりのテントが並んでいます。初めてなのでなんとなく中央の道を富士山の方へ吸い寄せられる様に進んで行って、かなり前の方で空いていそうな場所を見つけたので、これも初めてなので躊躇しながら草地に乗り入れ、ここをキャンプ地としました。
テントは棒を2本通してインナーとアウターを重ねるワンタッチ式なのですぐに完成。周りを見渡すと人数のわりに大きめのテントだけを張ってタープは貼っていない人が多いようでしたが、タープ張りはやってみたかったので初張りに挑戦。事前に多分ロープが買ったままでは足りないかもと思っていたので、別に用意していたガイロープを切って、練習していたもやい結びと自在結びを使って事足りました、タープの後部分にテントを入れ込んで設営完了。風も穏やかだったので意外にうまく行きました。
タープは火に弱い素材のものなので、焚き火台を少し突き出して設置、その周りに道具を置いて見るとモノが少ないのでタープの下ははスッポリと空間が出来てしまいます。なんだか間伸びしちゃうなぁと言う感じ。今回はしょうがないので次回修正という感じ。
すっかり忘れていた写真撮影を開始、今回はドライブ動画用にSONYのアクションカムHDR-AS50 1台、キャンプ動画は暗所性能の良いSONY α7SIIと望遠の効くパナソニックのLUMIX DMC-FZ1000 2台体制、。しかし最近はたまにしか触らないのでカメラのボタンがさっぱり解らない。今回初投入の風防モフモフつきマイクも夜がふけるまで忘れていてさらにコードを間違えて録音できてなかったり、やりたいことに体と頭がついていきませんでした。
夕食は家から持っていった冷やご飯をビニール袋ごとお湯に入れて湯煎したもの。スーパーで買ったカニカマサラダ、チョレギサラダ、ステーキ肉を薄くスライスしたものに家で用意したタレを絡めて、ストーブの直火で焼いたもの。焼肉は燻り味がついて美味しかった。酒はビールとウイスキーをちびちび。夜になると急に冷え込みタープが風洞の様な効果になって寒かった。友人がLINEをかけて来て、もう帰りてぇとか冗談を言って和む。こんな原野で動画も送れるのが不思議だった。てな感じで忙しく1日が終わって早めに就寝。
翌朝は朝日の撮影のために4時起床、カメラをセッティングしてから火を起こしカップヌードルを食べました。冷えにくい汁物はご馳走。しばらく近所の散歩などマッタリして、10時頃から撤収開始。コロナ禍で長いこと体を動かしていなかったので身体中筋肉痛で辛い。
テントを撤収開始、朝からかなり風が強くて思う様に畳めない。アウターテントを外して丸めて行くが全く小さくならず、まだインナーやその他があるのにまるで袋に入らない。ようやく袋に詰めてインナーを畳もうとしたら、、無い、、まだテント型のまま車の影に押し込んでいたものが、風で飛んでしまったのだ。 何かの動画で見た永遠にコロコロと転がって行くテントを想像して目で探すが見当たらない。アウターに手こずっていた間に飛んでかなり時間が経ってしまったのか?。。。と後ろのテントの人が、アッチアッチと指差してくれた。腰が抜けそうになるが、これで行く方向は定まった。50mほど見回しながら歩くと、なんと僕のテントと格闘してくれている人がいた。お詫びとお礼を言って、土下座でもしたい気分。その場でテントの骨を抜いてクシャクシャになったものを持ち帰る。もうヘトヘト。
しばらくテントだった物の上に箱や椅子を重しに置いて、もう袋に入る訳ないかと考え込んでしまう。
その時、昨日見たYOUTUBEの動画を思い出した。テントの骨を芯にしてグイグイ潰しながら巻いて行く動画だった。そうやってみると、、、入った。ありがとうYOUTUBE。
タープも同じ様にポールを芯にしてグイグイ巻いたら袋に入った。2つの袋を車に押し込んで、多分一番困難な作業を終えたのだと思った。
その後はパニックもおさまり粛々と撤収作業。全てを車に乗せてしまい、付近を点検し終わると、何もなかった様に原っぱが広がるだけ。自分がここにいる理由がなくなった気がして、退出するしかなくなった。キャンプ場の脇道を出て街道に出てしばらくすると、猛烈に眠くなった。きっと緊張が一気にほぐれたのだ。道の駅と、本栖湖で1時間ほど仮眠。その後は眠くなることもなくなんとか帰宅。しばらく積み下ろしをしていたら、また眠くなり、自宅のベッドで倒れる様に眠ってしまった。やっぱりうちが一番いいや、、、ということを確認するために行って来たのかも。
いやいや、実に濃密で楽しい1日でした。
と、この文を書いている間にまた焚き火がやりたくなってきた。