卓上スピーカーを作ってみました。


卓上スピーカーを作ってみました。
十数年活躍していた2.1Chスピーカー「CREATIVE I-TORIGUE 3200」毎日8時間ぐらいは音楽を流し続けたりしていたら、さすがにスピーカーが劣化してきて「もう勘弁してくだせぇ」とばかりに、ガリガリと雑音を吐くようになってきました。
でその後継機を捜すうちに、2.1Chはすでにサウンドバーシステムに押されて、ブームが去って、ピンとくる製品を見つけられなくなっていました。代わりに見つけた中国製の2.1Chアンプでスピーカーをいろいろ付け替えて遊んでみようという事になりました。で、あっステレオスピーカーをD.I.Y.してみようとなって、最後に作ったのがこのビデオ。自作のスピーカーのビデオなのでどんな音がするかを入れてないとおかしいよねって事で空気録音をしてみました。
この空気録音にあたってYOUTUBEで勉強していたのですが、どんどんわからなくなりました。そもそも音って何?みたいなこと。
流している曲も違う、マイクも違う、目的も違う、スピーカーからどんな音が出ているのかを再現しようとする人や、マイクにはまる人、空気録音そのもののやり方を研究する人、部屋での響きに言及する人、YOUTUBEでそれを聞くときにどうしたら良いかを考える人、超高級オーディオの音を届けようとする人もいれば、僕みたいにコンナン作りましたけど~的なガジェット系の人もいる。
感性で好きな曲を如何に感動的に聞くかを追求する人など様々な人がいるのに驚きます。
例えば、ミュージシャンがレコーディングするとして、昔は生楽器の1発どり。その後スタジオでパートごとに別どりして後でミキシングする時代がきて。今は多チャンネルのデジタル録音で音源データも加わりミキシングしながら様々のエフェクトもかけられる。レコード会社などでは熟練のサウンドエンジニアがいて作者と協力して、業界標準の高音質にまとめ上げる。その一方DTMの技術も進歩して、個人で全てを作り上げることもできる。オーケストラの音が入っていても、実はキーボードの打ち込みで作られた音かもしれない。
ライブといわれている公演も、観客が効く音はアンプ、スピーカー、ミキサー、イコライザーなどで念入りに大音響に調整された音なのだ。原音といってもいろいろ人の手が入ったものが原音といわれている。
音は空気の振動で、温度によって変わるらしいけど、約340m/sで伝わる。100mのグランドいっぱいに広がったブラスバンドの音は両方の端で聞くと0.3秒遅れる。30mの距離に散らばったオーケストラの端で0.1秒。さらに、オーケストラのただなかで弾くバイオリニストは直近の人の音を聞くから、どのぐらいの大きさの音を出せば、客席にちょうど良いかはわからない、だから指揮者が必要なのかもね。
さらに聞く側の話になると、耳がいいとかいうけど、耳はセンサーで、実際それを聞いているのは脳が情報を処理しているわけで、別人が同じ耳と同じ脳を持てないし、その感覚を直接共有することもできないから、隣にいる人が、自分と全く同じ音を感じているわけではないのだ。目も鼻も舌もすべての感覚は自分個人のものだ。さらに記憶や経験、思い込みのフィルターもあって、今聞いてる高級オーディオより昔海岸で安いラジオから流れてたサザンの、いい音だったよね~とか。やっぱりこのお値段のオーディオは良い音しますなぁ。とか普通にあるよな。。。なんてことを考えるのにはまってしまい、僕はどうやったらいいのかと考え込んでしまいました。
結局、僕がやったことは手持ちの機材をいろいろ組み合わせて、撮っては聞きを3日ぐらいやってみて、1番良さそうな組み合わせで録画した程度です。オーディオ沼の淵に立ってなんと深いものかと驚愕して引き返した感じです。それでも今もなんか音質について前よりは考えるようになったかな。。。