津原泰水「11 eleven」 2013年4月25日 読書 奇談短編集。 1編目の「五色の舟」は奇形の見せ物一座の冒険談、奇怪な物語だがホンワリとした語り口を楽しむうちに「フリークス」「禁じられた遊び」「泥の川」などの映画の場面が混ざったようなイメージが浮かんで来て、涙がじわりと湧いて来る。1つ1つの物語にそれぞれの語り口があって魅せられます。 上のは僕の感想ですが、本の帯に寄せられた、三浦しおんさんの推薦文を読むとその通りの感想。皆がこんな経験をするのでしょう。珠玉の1冊です。