箱の中のパーティクル

PACKED
YouTubeとVimeoに動画をアップしました。

Music
Circuit Shaker – Cycle Shift (Even Deeper Mix) (2014) by ZEROPAGE
https://www.jamendo.com/track/1129452/circuit-shaker-cycle-shift-even-deeper-mix
Adobeアフターエフェクトの「パーティクルプレイグラウンド」エフェクトの使い方を覚えたくて。思いついた動画を作ってみました。
「パーティクルプレイグラウンド」エフェクトには壁でパーティクルの運動を制限する項目があるので、パーティクル効果を使うとよくある、空間を踊るように粒を撒き散らしながら動くものを作るのではなくて、箱の中に粒を閉じ込めて密度が高まっていくのが面白いのでは?と思いました。
最初は1つだった粒が増えてくると、箱の形が現れてくる、さらに粒が増えてきて、箱の中がぎゅう詰めになってゆく、、、これは良いものができそうだと思いました。
初めに基本になる、パーティクルを箱の中に閉じ込めたレイヤーを作り、それを3層のレイヤーに複製。少しずつタイミングを変えて、それぞれ赤、青、黄色の三原色に設定して乗算で重ね合わせるのが綺麗かと思いました。
しかし、パーティクルが多くなってくるとプレビューが追いつかなくなってきます。結局全体のタイミングの流れは、ほぼ勘で設定して行きます。何度か書き出して設定を変えて行きました。
おそらく、PCが一粒ずつの挙動を計算しているのか?、町の実写を使ったタイムラプスでは10分ほどで終わるレンダリングに今回は3時間ほどかかりました。    
作っているうちに新型コロナ問題と関係があるように見えてきてしまったので、後半では箱を解放して、少しでもこの現状からの解放の願いを表現してみましたが、特にコロナ問題を意識して作り始めたわけではありません。
意味のない、動く抽象画のようなものを作りたいのですが、このような状況下では作るほうも見るほうもある程度状況の影響を受けてしまうだろうなと、見方によってはこの粒がウイルスに見えたり、患者さんに見えたり、ロックダウンされた市民に見えたり。。どの視点で作ったら良いのか解らなくなり、最初の発想からコロナ問題の影響を受けていたのかもと、結構重苦しい気分になってしまいました。