ソニーの「HDR-AS30V」は 2013年10月に発売されたアクションカムです。
数年前に購入してからあまり出番がなかったのですが、自動車を買い換えたので車載動画に使えないかと引っ張り出してみました。
その後のモデルでは解消されましたが、本体にネジ穴がないために、三脚などにつける時には付属のウォータープルーフケースに入れて使うように設計されていたようです。
車載カメラにするため、ケースに入れて、吸盤式の雲台につけて実験してみたのですが、以下のような使いづらさがありました。
1.ケースがレンズを覆う設計のため、プラスチックの内部反射のせいか画質が落ちる。特に逆光の時。
2.約30分ほどでバッテリーが切れるので、その度にケースから出してバッテリー交換をしなければならない。USBケーブルで外部から給電して撮影する機能はあるが、密閉型のケースに入れるとプラグが刺せなくなる、同じ場所に三脚ネジの座金があるため、ケースに穴を開けると、三脚ネジの部分を別に作らなければならない。
3.コンパクトに設置するため、上から吊り下げるように雲台につけたい時があるが、その場合はカメラを天地さかさまに設置するため、天地が逆の動画になるので、その後の編集に手間がかかる。
4.フロントグラスの内側に吸盤三脚を取り付け、フロントグラス越しに前面の景色を撮る場合、カメラに日が当たるとケース下部の黄色い部分と、カメラ前面のSONYロゴが映像に写り込んでしまうことがある。
ひどい時はここまで写り込んじゃう
はじめは、画質アップを目標に、ウォータープルーフケースを2つ持っていたので、古い方のケースのレンズ部分を切り離して、ケースの前面を黒く塗る改造をしてみました。しかし、このケースのプラスチック、めちゃ硬かった。レンズ部分の真ん中あたりにドリルで穴を開けようとしたら歯が立たない、ダイヤモンドカッターでレンズ部周辺から削って、やっと切れました。さすが世界のソニー。
そんなことをしていたら、ケースを作っちゃおうか?と思い立ちました。よく使っている低発砲塩ビ板「Forex」で箱を作って上下にカメラネジのナットを埋め込む感じです。
アドビイラストレーターで実寸の図面を作って。そこから部品図を作り、紙にプリントして、軽く吹いたスプレーのりで
Forexに貼り付け、普通のカッターで切り分け、紙を剥がして、シンナーでのりを拭き取り、塩ビ用接着剤で組み立てました。あまりに組みつけが悪かったのでパテで隙間を埋め、艶消しの黒で塗装しました。
テスト用にモバイルバッテリを使っています。
防水機能はありませんが、一応課題の解決は盛り込んだので、実際に使用して実験したいと思います。
心配なのは、材料が柔らかめなのでネジ部分が持つかどうか。揺れはどうか。それと素材的に保温効果がありそうなので長時間撮影した場合、カメラの発熱がこもって動作不良にならないかどうか。。。
それと、出来上がりサイズが以外と余裕があったため、後ろからカメラがすっぽり抜け落ちる可能性があるので、紙か、放熱用にアルミ箔でも挟もうかと思っています。