Audio Spectrum 03

Audio Spectrum 03
オーディオスペクトラム3作目。

今までの2作では、音楽を可視化したようなものを作っていましたが、今回は少し趣向を変えて、何か別のテーマの物の動きを音楽のデータで動かす、脈動させて、生き物のようなぴくぴくした動きをさせたい、と思いました。
といっても何にするともなく、初めは良く使う柔らかな形を3つ作って、これが重なり合ったり組み合わさったりしながら動くアニメーションを作り、各々にサウンドから作ったキーフレームをスケールに適応して音楽に合わせてぴくぴくと大小する感じにしました。
ここまではまだあまり面白くない、どうしようか?という感じ、いろいろ試しているうちに「グロー」エフェクトをかけてみると、3つがまとまって、薄い膜で覆われている感じになりました。そこで元の3つの形にボカシをかけてみると、なんとなく生物の細胞か、ウィルスに見えてきたので、この方向で全体を作りこむことに決めました。
全体を顕微鏡の映像っぽくするために周りに浮遊する別の細胞を浮かせることにして「パーティクルプレイグラウンド2」エフェクトを使いましたが、メモリー的にきつくて浮遊しているものの形を工夫することはできませんでした。(出来上がってみるとここは雰囲気が出てるだけで良いので正解だったかも)結構時間がかかってバックだけの別データとして、やっと書き出しました。
バックと細胞を合わせてみたら、さらに周りにべん毛と、細胞の中にDNAみたいなのがあったら面白いかも、これは今までよく使ってた「サウンドスペクトラム」エフェクトでいけそう。ということになり外側をトレースするようにべん毛のパスを作り棒グラフを、中側にDNAの動きのパスを作り粒のグラフを適応してみました、このエフェクトはグラフにする周波数帯を調整できるのでDNA部分はできるだけ上下をカットして歌声部分にしてみました。
出来上がりは、「歌う細胞」とか、「ナノマシーン ミュージックプレイヤー」的になった気がしてけっこうイイ感じにできたかと思っています。
ウィルスっぽい絵になったのは、特にコロナ渦の事を念頭に作ったわけではないのですが、最近テレビなどでこういう顕微鏡画像を見る機会が多かったからかなぁと思います。
「コロナが好き」みたいになるとまずいか?と、ちょっと心配になって歌詞のデータがあったので日本語訳してみたら、意中の男ではない相手をじらすような、何とでも取れるような日本文がならんでいるので、どうかなぁ、、、まぁいっか。ちょっと怪しいほうが面白味もあるし、という感じ。