またまたAudio Spectlum。このシリーズはコロナ禍で、撮影取材もままならない現状で、実写素材を全く使わずにゼロから形を組み立ててゆく方法で何か動画を作るという課題で作っているのですが、
最初に完成図が出来ているわけではなく、音楽を視覚化する仕組みをいろいろ試してみて、偶然の要素もあって出来上がってゆくのが面白く、
また、音楽の強弱と動画の動きの幅をコントロールするのに「エクスプレッション」という少しプラグラムっぽいことも必要なので結構勉強にもなるという事で、楽しんでいます。
今回は前から使っている線の軌跡をエコーエフェクトで幕の様な立体的な形にする手法で、線を点線にして、この点線の点の大きさを音楽と同期させてみました。
最初は1本の線がグニャグニャと変形しながら回転、移動してゆく動きを作り、それにエコーエフェクトをかけてみましたが、線の両端の部分がつの状のとがった形になって、ここはもう少し滑らかにしたかったので、線を楕円に変えアメーバ状の形にすることにして、回転する動きを多くして、最後にできる動きが滑らかな形になるように調整しました。
僕が手で指定する作業はここまでで、後はエコーエフェクトをかけて、同じデータを左右を鏡面複写したものを重ねてという事をPCに計算してもらうのですが、出来上がりは全く予想のつかないものになります。
今回も元のデータには右チャンネルの音楽、鏡面複写したものは左チャンネルの音楽データを当てていますが、見た目には全く同じに見えますね
出来上がりの絵が思ったより上下にはみ出したりしていたのを、全体に調整して完成としました。
音楽が終わった後、エコーエフェクトの仕様でしばらく大きめの点線が消えてゆくのが見えてしまうのが何となくだらしない感じですが、ピタリと終る方法を思いつかなかったのが残念!。