昔作った動画の解説、その5
オーディオビジュアライザーでもよくあるやつ。折れ線グラフの波形を少しずつ時間をずらして並べるのをやってみました。
まず「オーディオスペクトラム」エフェクトで最初の1本の横線を作ります。
このオーディオスペクトラムはこのシリーズを作り続けるきっかけになったエフェクトで良くできています。音楽の低音から高音までをグラフにしてくれるエフェクトで、どのあたりの周波数を書き出すか、高さ、細かさ、線の太さ 色、グラフの種類 折れ線 棒グラフ 点の上下、など指定がいろいろできて、パスに沿わせて変形することもできます。
今回はその一本のグラフを上から下に移動してゆき、「エコー」エフェクトで画面いっぱいに複製しています。
全体を半島と海の地形図風に見せて、音楽の雰囲気が変わってゆくにつれて、地形が変わってゆく感じに見せられないかと思いました。
音楽はゆったりと起伏がついていって、後半には大荒れになって最後にすべてが海になるような曲調の物を選びました。
距離感を出したかったので線が上と下に来た時にボカシをつけて、中央ではボカシが無いようにしています。
時間の流れ的に、上から現れた線が約30秒で下まで移動するのですが、その後また上から新しい線が30秒前の線を書き換えるように現れるので、ここは書き換えになってしまって地形としては連続していないことになってしまうのですが、ほかの方法を思いつかずに完成にしてしまいました。いまだに考えてもよくわからない問題なのです。
オーディオスペクトラムエフェクトを使うたびに思うのですが、データ的には音楽の周波数って低音がすごく多いんですね。今回も左側の陸地に見立てた部分が低音部です。
でもオーディオ機器の話になるともっと低音を効かせてとか重低音を出すとかということがあるので、おそらく人間の耳は低音より高音を効き取りやすいようにできているんだろうなぁと思います。