血と暴力の国 2013年7月31日 読書 前に書いた映画「ノーカントリー」の原作になった小説。映画が面白かったので、原作を読んではまってしまった作家さん。コーマック・マッカーシーが描くメキシコとの国境地帯の暮らし。ほとんど改行しない文章で緻密に描かれる景色と人々。心理描写はいっさいしないので、人が何も考えずに命がけの決断をしているように見えるが、素朴な言葉で話すアメリカの辺境の人々の話の中に何か哲学的な示唆があるように思える。