WOWOWで録画していた「ブラック・ハッカー(OPEN WINDOUS)」を見ました。
最初から最後まで観客はPC画面を見続けているという設定で作られていて、しかも、「24トゥエンティーフォー」のように実時間を見ているというめちゃくちゃ凝った設定の映画です。
いきなりB級SFテイストの物語が始まり、あれ、こんな映画なの?と思わせておいて、実は新作SF映画の完成試写会。画面が引いて行くと会場のライブビューを写しているノートPCの画面。このPCの持ち主が主人公で、新作SF映画の主演女優ジルの熱狂的なファン、ニック(イライジャ・ウッド)。彼はジルのファンサイトのコンクールで優勝し完成試写会のあと、ジルも同席するディナーに招待されてはるばるやってきて、今はホテルで待機中。
しかし、そのPCに正体不明の人物から電話がかかってきて、あっというまにPCを乗っ取られ、天才ハッカーの意のままに操られ、大事件の犯人として追われる羽目になるのです。天才ハッカーに乗っ取られたPCは万能情報端末となり、被害者ニックと行動を共にして、事件の一部始終を映し出すことになります。
PC画面は、時にはジルの携帯カメラをハッキング、時にはナビとなりニックを誘導し、そこへ、天才ハッカーの正体を探る別のハッカー3人組までアクセスしてきて、もう大混乱。終盤には驚きの大どんでん返しもあって面白い映画でした。
終盤はPC画面の中のカメラの中ぐらいまで入り込んで物語が進むので、ちょっと訳がわからなくなりますが、最後のシーンでPCの画面を閉じるところで終わるので、ずっと最初から同じPC画面を見続けていたことに気づく、、、というような憎いこともやっていて、洒落てる感じ。 監督と脚本はスペインのナチョ・ビガロンド。次回作が楽しみです。