4日目の続き、ヴェルサイユ宮殿。
元はルイ13世の狩猟場の館があった所に、ルイ14世が50年を費やして建てた宮殿、10才の時に貴族に命を脅かされた経験を持つルイ14世は一生その事を忘れず、絶対王政の象徴として。この宮殿を造り、王族貴族を領地から離して強制的に宮殿に移住させ、市民には庭園を開放し、民衆の心をつなぎ止めようとした。とのこと。
ガイドさんが入場手続きをしてくれる間、庭園を見学。個人で来ると数時間も待つ事があるらしい。
ヴェルサイユの薔薇ならぬチューリップ。 庭園には宮殿以上の労力がかけられたらしい。
庭園、幾何学的に設計されたフランス式庭園は、高い所から見下ろすのが美しい。
宮殿の外側も彫刻だらけ。 突然の雨、フランスの小学生は傘を持っていなくて、代わりにフード付きの上着を着ている。 集団行動時に傘が危険なのでそういう教育を受けるらしい。雨が降ってもすぐやんで、乾くので、大人になってもあまり傘をささない、とどこかで聞いた事がある。
宮殿内部。専門のガイドさんが豊富な知識で解説してくれるが、この数日で、僕の脳みその記憶容量の限界が来たらしい。 ほぼ聞き流してしまった。 右の写真はマリーアントワネットとルイ16世が結婚式を挙げた礼拝堂。
宮殿内は見学者であふれていて、天井の写真が多くなってしまった。
鏡の間、大きな窓と、壁側に貼られた鏡の効果で明るい。金の装飾やシャンデリアが輝いている。
バルコニーから宮殿入口の門を見る。 窓越しに見る庭園、上から見下ろすようにに作られた感じ。
17~18世紀のフランスはヨーロッパ各国との覇権争いで戦争が絶えなかったらしい。ルイ14世時代後半には戦費をまかなうため大量の銀製の装飾が放出されたそう。その後も戦争は続き、フランスの財政状態は破産寸前だったらしい。 そして、フランス革命。ルイ16世とマリ−アントワネットは断頭台の露と消えた。 そしてナポレオン登場。ヨーロッパ制覇の野望と没落。 フランスに行ってみるまで、フランスについて何も知らなかった。これを機会にちょっと勉強してみています。
革命の時、全部ぶちこわさないで良かったね。今ではフランスの歴史を物語る重要な建物。
現代の市民が主体の国家では絶対に作れない豪華で奇怪な場所。